この間、私の母から相談がありました。
「お父さんの今入っている医療保険の更新が近づいてきたんだけど、更新どう思う?」と。
今父は72歳なんです。 更新してもお金かかるし新しい保険に入っても結構な値段。
どうやら今の保険を更新しても79歳で保障が切れるのだとか。
とりあえず、私はいろいろ安い保険を調べて母に連絡して、今の保障が欲しいなら
お金かかっても更新するしかないよね、と伝えました。 そこでひとつの案が。
公的な保障だけでいけるのでは?? です。
高齢者の医療費は、70歳からは2割負担・75歳からは1割負担となっています。
(現役者並みの所得者は3割) そこで、何が心配かを聞くと高額医療となった場合だと
言うのです。 医療保険に入っていれば、入院すれば1日5000円とか手術などすれば
10万円などお見舞金がもらえますが、保険に入っていないとすべて自己負担。
確かにそうですが、公的保障として「高額療養費制度」といって1か月に自己負担する
金額の上限を超えると返ってくる制度があります。 父の家は住民税非課税世帯ですので
個人負担は8000円、家族は複数の病院を合算して24600円が上限となり、
それ以上の負担があれば、申請すれば返ってくるんです。 なので、医療保険に加入して 月々7000円前後の金額を支払う必要ないのではないかな~と思います。
(69歳以下の方・課税世帯の方は「高額療養費制度」を参考にしてくださいね)
最近は、簡単に入院もしないですし、入院しても早々と退院を促されると聞きますしね・・
父方は住民税が非課税世帯なので対象外ですが、それ以外の方には「多数回制度」というのがあって、過去1年間に3回上限に達するようなことがあった場合は、上限額が下げられるようです。
一旦立替えるのが大変なのよ!という方には「限度額適用認定証制度」があります。
入院が決まった時点で、ご自身が加入されている保険組合や市区町村にこの認定証の
申請をします。それを病院での支払い時に提示すると自己負担は限度額まで・・となるんですよ。
医療保険の考え方として、やはり入らないと心配‥という方はシニア保険もいろいろあるのでぜひ見てみてくださいね。 その場合死亡保障は少額で・・
また、少額とはいえ葬儀代が気になったり、年金だけで配偶者の方と生活していた方は
死亡保険や葬儀保険に加入してもいいと思います。 死亡保険金は非課税ですのでその後の生活費にもなりますしね。 相続を考えると金融資産で持たない方がいいのは確実です。